2013年7月30日火曜日

相場で学ぶ人生(1)

投資をしている人なら誰しも「相場は変動する」事を痛感しているのではないでしょうか。

かくいう私も、株をはじめて5年、FXなどを始めてみたのもここ数年の
まだまだ投資初心者です。

しかし投資(といってもおこずかいの範囲ですが)をしていると、
なんだか、人生にも言えるような事件や反省など、色々思う事が起こります。

その最初が「相場は変動する」事でした。


株や為替を買うとき、私などもある程度その時々の価格の触れ幅の中間点(自分なりの相場)を目安に
安いときに買って高いときに売ろうとしますが
その相場なんていうもの自体、日々刻々と変化する非常に脆いものなのです。

歴史で見ても歴然。リーマンショック前は大体平均して1ドル120円程度でした。
それが2011年では80円さえ切って75円。
さらに歴史を遡れば、円が固定相場の時は1ドル360円だ。


FXや投資などの世界では、日々 どころか秒の世界で動いている訳で
昨日の当然が今日通じない世界です。


あの時100円だったから、99円で買ったドルはいつかはそれ以上になる。
そう期待しているだけではだめで、
相場がある日突然崩れ、90円になってしまうことも
100円を超えるのに何週間、何年もかかる可能性もあるのです。

だから、本当は相場というのに囚われて(≠妄信して)はいけないのです。
その時々の流れを把握し、リアルタイムでどうすべきか判断し続けなければなりません。


ですが現実は、自分が買った時の相場をやみくもに信じ、期待してしまう。
そういう人たちの資金を、本物の投資家がさらってゆくのです。


バブルの時代に、避暑地に土地を買った知人が居ます。
おそらく最高値で買ったんでしょうね。
彼はその土地を 老後に家をたてたい等という理由で買ったため、
計画は結局実現せず売りに出します。

その後土地を買いたい人が現れたといいますが
バブルからおよそ10年。提示された金額が、購入価格の半分にもならないから、という理由で断ってしまいます。

しかしその土地は、先の震災で放射能の高線量地域となり
今では半分の値段でも売れる事はまず無いでしょうね。


人間は、一度成功した方法、自分の予想や期待、過去の慣習などがあると
知らない間にそれに囚われ、無意識に行動してしまいます。
上の例で出した知人も、購入価格の例え半分でも、利益を確定する事ができなかった。
購入価格よりも安い金額での利益確定は、即ち損も確定的にしてしまいますが
今でも何も無いただの空き地に、年で10万円以上の固定資産税を払い続けているといいます。

常に、自分に要るものなのか否か、冷静に考え
判断しておくべきなのが当然ですが
しかしその判断は、実際直面すると、なかなか難しいものです。

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